私の読書遍歴。人生に影響を与えたおすすめ小説
こんにちは。ナニカです。
今まで僕が読んできた小説の中で、人生にも影響を与えたであろう今でも心に残っているおすすめの小説を紹介してみようと思う。
といってもそんなに幅広く小説を読んでいるわけではないので、あくまで僕が今まで読んできた小説の中でって話です。
僕がまず初めて小説を読むようになったきっかけの小説。
太宰治 「人間失格」
これは前にブログでも書きました。
これは23歳位まで文学小説を読んだことがなかった僕にとっては衝撃的でした。
「人間失格」で文章で心を揺さぶられる感覚っていうのを覚えて、それをきっかけに小説を興味をもって色々読むようになりだした。
ちなみに太宰治だったら「斜陽」も好き。
なに?ベタすぎる??
そしてこの流れで読んだのが
夏目漱石 「こころ」
はい。これも名作文学としてとても有名な作品です。
「人間失格」も有名な作品でとても面白かったので、これも読んでみました。
まー、感想としては・・・
「よーわからん」
っていうのが正直なところ。
この「こころ」を読んで思ったのは、小説は有名(売れてる)からといって絶対に面白いわけではないということ。
あ、もちろん評価されるにはそれなりの理由があるっていうのは理解している。
ただ、やっぱり個人的に「合う」と「合わない」っていうのはあるんだな~と実感した作品であります。
今読み返したらまた違った感じ方はもちろんすると思う。
その時の自分の【状態】によって感じ方が大きく変わるっていうのも読書の面白いところですよね。
そしてこのへんから最近人気の作家さんの作品とかも読むようになる。
とりあえず印象に残ってる小説を上げていく。
伊坂幸太郎 「オーデュボンの祈り」
初めての読んだ伊坂幸太郎さんの作品。デビュー作でもある。
この他にも「ラッシュライフ」や「アヒルと鴨のコインロッカー」とか「重力ピエロ」とかも好き。
でもやっぱりどれが一番好きな作品?と聞かれたら「オーデュボンの祈り」かな。
伊坂作品は面白いし読みやすい。
読書はあまり得意じゃないけど何か小説読んでみよっかなって人には大体おすすめしている。
山本弘 「アイの物語」
この作品は何かの雑誌で伊坂幸太郎さんが「フィクションの力を感じる」的な感じでおすすめしてたSF小説。それを見て読んでみようと思いました。
本筋のストーリーと短編で出来上がっていく世界観がすごいです。
初めて読んだSF作品だったけど、すごく面白くてグイグイ引き込まれた。
ロボットとか好きな人には是非読んでみてほしい作品。
村上春樹 「ねじまき鳥クロニクル」
村上春樹おもしれェェェェェェェェェ!!!ってなった作品。
これはね、読み終わったあと「・・・・・はぁ?」ってなったよね。
村上春樹のなかでやっぱり一番有名?な作品やし「ノルウェイの森」から読んだ人多いと思うけど、まー素晴らしく鮮やかに「好き」と「嫌い」に別れるよね。
僕は正直「あかん、わからんやつや・・・」と思ったけど、そのときは時間もあったし、読書にハマってたっていうのもあって他の作品も読んでみたら好きになりました。
村上春樹さんの作品を初めて読むなら、ちょっと不思議な世界観がすきなら「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」とかが個人的にはおすすめ。
長いのが平気なら上で紹介した「ねじまき鳥クロニクル」とか一時すごく話題にもなった「1Q84」とかも面白いです。
あと、不思議な世界観はちょっと・・・という人には「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」をおすすめしたい。これも読みやすいし面白いですよ。
僕はハルキストなんて大層なものではないのですし、全部の作品を読んだわけではないですがこれらの作品から入ると楽しめるんじゃないでしょうか。
これは余談ですが村上春樹さんの小説読んでるとお酒が飲みたくなります。
カズオ・イシグロ 「わたしを離さないで」
この作品はどこかで村上春樹がおすすめ!っていうのを見て読んだ作品。
カズオ・イシグロさんって初めて読んだんですが、もうなんか凄かったよね。
どこが凄いのかっていうところが僕の文章力ではまったくもって説明できないのが悲しいところではありますが・・・
この作品はキャリー・マリガン主演で映画化もされてますし、日本では舞台や綾瀬はるか主演でドラマ化もされてるので知ってる人も多いかもです。
知らない方は是非ネタバレなどは見ないで読んでいただきたい。そのほうが絶対に楽しめる!これは断言できる。
僕はドラマは見てないのでわからないですが、映画も良く出来てました。
大体は原作読んでから映画みるとガッカリするほうが多いですが「わたしを離さないで」は上手いことまとめられてました。
でもやっぱり原作がよかったよねー。読んでみてー。長いけど。前半はちょっとダレるかもだけど。真ん中ぐらいからの展開すごいから。
一応分類としてはSFになるのかな。
村上龍 「コインロッカー・ベイビーズ」
これも僕的には衝撃的でした。読書にスピード感という感覚を実感させられた小説。
ちょうどこの「コインロッカー・ベイビーズ」を読む前に村上春樹にハマってたので、同じ村上なのみこんなに違うのかとw
村上春樹が僕のイメージ的には「水の中にゆっくり沈んでいくような作品」なのに対して村上龍はまさに「全力疾走」っていうイメージ。
自分の頭の中にある「イメージ」をそのまま「文章」にできる能力というんでしょうか、それがぶっとんでる作品です。
いやー、面白い!!おすすめです!
あ、でも他の村上龍さんの作品読んでない。読んでみよ。
吉川英治 「宮本武蔵」
マージでおもろい!!これはもう息子にも読ませたい小説であります。
もちろん新聞に連載されてた大衆小説なので、そんなドラマチックな展開あるかい!って思うところもあるよ?でもね、めーっちゃおもろい!!!
読んでない人は是非読んでみて。
東野圭吾 「秘密」
東野圭吾さんも人気ですよね。作品も沢山あって僕はそんなに多くは読んでないですが、一番印象に残ってるのは初めて読んだ「秘密」です。
もうこのやられた感。最後の数行でね、衝撃走ったよね。
いやー、これだから小説って面白いよねー。
未読の人はネタバレ無しで読んで下さい。
貴志祐介 「クリムゾンの迷宮」
友達に紹介して読んだ作品。もうこれは一気読みやね!!
グングン引き込まれて大変です。
映画でもねこういうの好きなタイプなのでよく見てたけど、小説で初めて読んだ作品。
めっちゃオモロイよ!
岡嶋二人 「クラインの壺」
これ1989年に刊行された作品だよ?内容読んだらびっくりすると思うよ!
ラストをどう解釈するかによっても感じ方がだいぶ変わると思います。
SFミステリーだね。これも一気読みです!
面白いよー!!
我孫子武丸 「殺戮にいたる病」
見事な「叙述トリック」!!いやー、まんまとやられちまいました。
ちょっとグロい描写があるので苦手な方はやめときましょう。
叙述トリックで有名な作品では「葉桜の季節に君を想うということ」も読みましたが、僕的には「殺戮にいたる病」のほうが好き。
おわりに
私の読書遍歴どうでしたでしょうか?
基本的には20代のときに読んだ作品ばっかりですが、自分の人生のいろんなところに影響を受けたのかなと思う小説を紹介しました。
でも多分忘れてる小説もいっぱいありそうやけど・・・
今読み返すとどう感じるのかっていうのも興味あるけど、基本的に読み返すよりも読んだことのない作品を読みたいタイプなのでたぶん読まない(笑)
またおすすめの小説など教えていただけたら読んでみよーと思います!